
ブルクベーカリーについて
about BRUG Bakery
「挑戦し続ける伝統。
─ 焼きたての喜びを世界へ」
1977年、北海道の地で誕生したブルクベーカリー。 半世紀近く、変わらぬ情熱で“パンづくり”を追求し続けてきました。
素材は一つひとつ丁寧に選び、製法にも細やかなこだわりを重ねています。 その日の気温や湿度を見極めながら、熟練の職人が毎日心を込めて焼き上げるパンは、長年にわたり地域のお客様に親しまれてきました。
そして、その美味しさは海を越えハワイへ。地元のお客様から観光客の皆さままで、多くの方に愛されています。
伝統の技に磨きをかけ、それを今の感性で再構築する。 常に挑戦を続けることで、ブルクベーカリーの伝統は、今でも進化し続けています。
北海道からハワイ、そして世界へ。 焼きたてパンの温もりを広げる私たちの挑戦はこれからも続きます。

創業者 ー 竹村克英
Katsuhide Takemura
竹村 克英 (タケムラ カツヒデ)
BRUG Bakery創業者 / ドイツパン職人
1942年~2015年
竹村克英。彼は、ドイツパンに魅せられ、人生をその道に捧げた職人である。「パンは人々に喜びを届けるもの」という信念のもと、情熱と飽くなき探究心で数々の挑戦を繰り返し、人々を幸せにするパンを追い求め続けた人物である。
運命的な瞬間
大学を卒業後、横浜でビジネスマンとして順調な人生を歩んでいた竹村氏。しかし、28歳の時、過酷な仕事のストレスにより入院を余儀なくされる。その病床で、竹村氏は運命的な瞬間を迎える。病院のテレビで、わずか2分間の番組を偶然視聴した。その内容は、ドイツパン職人がその技術を紹介するものであり、この瞬間に彼の人生が大きく変わることとなった。
ブルクベーカリー開業
退院後、竹村氏はビジネスマンとしての生活を続けながらも、週末にはドイツパン店で修行を始める。仕事に追われながらも、決してその情熱を失うことはなかった。そして、6年間の厳しい修行を積み重ねた結果、彼はついに自分の夢を実現させる。1977年、故郷である北海道の江別市大麻にて、BRUG Bakery(ブルクベーカリー)を開業する。ここで竹村氏は、何よりも「人々に喜びを届けるパン」を作ることに心血を注ぎ、品質と味に妥協はなかった。
世界に広がる竹村氏の弟子
竹村氏は自らヨーロッパ各国を訪れ、パン作りの伝統的な製法と技術を学び取り、それを自らの手で創り上げていく。その一つ一つのパンは、竹村氏の情熱と職人技が詰まった、まさに芸術品である。彼のオリジナルの製法を学んだ弟子たちが後に世界中に広がり、その数は100人を超える。
新たな挑戦
その後、1986年に大麻から札幌円山に移転、さらに2013年にはハワイ最大のショッピングモール、アラモアナセンター内に海外初の店舗を開店する。竹村氏の作り出すパンは、現地でも瞬く間に評判になり、ハワイの人々にも深く愛される存在となる。
「パンは人々に喜びを届けるもの」
2015年、この世を去った竹村氏。しかし、彼の作り上げたパンの味わいと技術は今もなお、北海道をはじめ、世界の人々に愛され続けている。竹村氏が残したものは、単なるレシピではなく、情熱、誠実、そして職人魂そのものであり、「人々に喜びを届けるパン」を作り続けたその精神こそがBRUG Bakeryの根底に流れるものである。
未来への継承
竹村氏の物語は、決して平坦な道のりではなく、幾多の困難を乗り越えた挑戦の連続であったが、その姿勢は今もなお、彼を知る人々に希望とインスピレーションを与えている。彼の生き様と技術は、時を超えて受け継がれ、彼の意思を引き継いだ者たちが、未来へとその思いを引き継いでいくことだろう。「パンは人々に喜びを届けるもの」という彼の想いは、今もなお、BRUG Bakeryの全ての製品に息づいている。

ブルクべーカリーのロゴのモデルになった1枚

食パンの新商品開発中の笑顔

ハワイ1号店オープン時の行列の前で

BRUG ― 社名の由来
Origin of the company name
ブルクベーカリーの名称は、創業者・竹村克英がドイツにてパンの研究を行っていた際に訪れた、歴史的な城「ブルク城(シュロス・ブルク/Schloss Burg)」に由来しています。
地域に根づき、時を越えて愛される存在に
中世に建てられたブルク城は、堅牢な石造りの建築と、山上にたたずむ絵画のような美しさで知られ、訪れる者に圧倒的な荘厳さと歴史の重みを感じさせます。地域に根ざし、人々に愛されながら長い時を重ねてきたその姿に心を打たれた竹村は、ブルクベーカリーもまた、地域に根づき、時を超えて愛される存在でありたいとの想いを込め、店名に「ブルク」を冠することを決意しました。
BURG or BRUG ?
創業当初、店名のロゴはドイツ語表記の「BURG」としておりましたが、ハワイへの出店に際し、「BURG」を現地で正しく「ブルク」と読むことが難しいことを考慮し、今後のグローバル展開も見据えて「BRUG」へと表記を変更いたしました。
ブルクベーカリーは、創業当時から受け継ぐ想いを胸に、地域とともに歩みながら、伝統と感動を今も変わらずお届けしています。